線維芽細胞の意味

線維芽細胞【センイガサイボウ、fibroblast】
 
<用語解説>
線維芽細胞とは
線維芽細胞とは、真皮に存在し、肌のハリや弾力に関係する真皮の主要成分を作り出す細胞のこと。
線維芽細胞について
〇線維芽細胞と肌
線維芽細胞は、真皮の所々に存在し、コラーゲン線維エラスチン線維、そして基質の一部であるヒアルロン酸など(それぞれの前駆体)を作り出す働きをしています。ハリ弾力のある肌のためには、コラーゲン線維やエラスチン線維、ヒアルロン酸を十分に線維芽細胞の働きが良好であることが大切です。
また線維芽細胞は創傷の治癒にも関与しています。

〇線維芽細胞のかたち
線維芽細胞は、細胞外マトリックスの中で埋まるように存在しています。膠原線維に沿うように、横長の紡錘形で散見されます。

〇線維芽細胞と結合組織(肌では真皮)
線維芽細胞は、存在する場所と、どのタイプの結合組織を構築しているかに応じて、いくつかの異なるタイプの線維性タンパク質を分泌します。その主要成分がコラーゲンで、コラーゲンには複数種類があります。
コラーゲンは、同じく線維芽細胞が合成するエラスチン線維やヒアルロン酸などとともに、細胞外マトリックスを合成します。この細胞外マトリックスが、腱や靱帯、骨、皮膚で言えば真皮などの結合組織の強度や柔らかさ、形態などを決定するため、線維芽細胞の働きはは真皮などの結合組織にとって線維芽細胞は重要な役割を担っています。
<皮膚のしくみの関連用語>
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