官能評価の意味

官能評価【カンノウヒョウカ】
 
<用語解説>
官能評価とは
官能評価とは、人の感覚、主に五感(視覚・聴覚・ 味覚・嗅覚・触覚など)を用いて製品の品質を評価・判定する試験のこと。官能検査、官能評価試験などとも呼ばれる。
もっと詳しい「官能評価」とは
官能評価は使用テストの一つで、有用性安定性などの試験と同じく大変大切な評価試験です。化粧品はどんなに科学的な検査で合格しても、人の感覚をもってしても満足できるもの、正しいと思われるものでなければなりません。官能評価は商品の企画段階から出荷までのあらゆる段階で、場合によっては出荷や発売の後にも行います。

目的は大きく2つあり、「より満足度の高いものの追求」と「本来あるべき製品であるかの確認」です。

〇「より満足度の高いものを追求」する官能評価
特に新製品開発において行い、主な目的は基準品を決めることです。
企画が始まる前~企画の初期段階で行います。製品設計資料に「みずみずしいテクスチャーのさっぱりした使い心地で肌になじんだ後はしっとり感があるクリーム」と書かれていたとしても人によって感じ方や持つイメージが異なるため、関係者で共有できるよう官能的な項目をデータ化するのです。

数々の試作品や参考となる自他社製品、競合品の単体評価や比較評価を行い、「これで行こう」という基準品を決定します。基準品が決まるまでに何十~100以上の試作品ができるため、基準品に決めた試作品は最終試作品とも呼ばれます。

〇「本来あるべき製品であるかを確認」する官能評価
試作品や中間試験品、本生産品などが、基準品に対し忠実にできているかを確認することが大きな目的です。
基準品と比較した評価を行います。各段階において基準品通りに正しくつくられていないと、本生産に向かうまでに少しずつズレが生じてしまいます。量産した製品が他の検査項目で合格していたとしても、官能評価で合格が出なければ出荷できません。
通常、商品開発担当者は各段階で官能テストを実施しますが、社内や製造工場に官能パネラーと呼ばれる専門家がいることもよくあります。

〇評価項目
人により感じ方やその表現が異なります。例えば「さっぱり」と言うのか「みずみずしい」と言うのか、「やや」と言うのか「わずかに」と言うのか、そしてそれらはどういう状態のことか、使用する言葉を統一し、基準を設けることが大切です。

上の例の「みずみずしいテクスチャーのさっぱりした使い心地で肌になじんだ後はしっとり感があるクリーム」の場合、「みずみずしい」「さっぱり」「なじんだ後のしっとり感」だけを評価するのではありません。
指に取った時のクリームのかたさや粘度、最初に肌にのせた時のみずみずしさ、肌への伸ばしやすさ、べたつき、あぶらっぽさ、なじみのはやさ、なじんだ直後の肌のしっとりさ、2時間後のしっとりさ、6時間後のしっとりさなど、非常に細かい項目ごとに5~10段階で評価します。商品開発担当者だけでなく、社内の他の社員にもモニター試験として協力してもらい、一定数のデータを取ります。


官能評価と言うと中身の使い心地や香りに関する試験に注目しがちですが、外装に関しても行います。デザインの好みや使い勝手はもちろん、容器を手にした時の感じやコンパクトケースのふたを閉めた時のパチンという音など、幅広く評価します。
また、企画開発の終盤では「有用性を確認」するための官能評価を行うこともあります。データをマーケティングで活用していくためには、その正当性が大切なため、外部の専門機関を通じるなどして、一定数のモニターを集めて試験に協力してもらいます。
<評価・試験の関連用語>
  • ホームユーステスト
  • ヒトパッチテスト
  • エビデンス
  • ぎらぎら
  • 光アレルギー性
  • in vitro
  • ポジネガ分析
  • 官能パネラー
  • 急性毒性試験
  • 連続皮膚刺激性
  • パッチテスト
  • 毒性
  • ビボ
  • in vivo
  • 皮膚アレルギー試験
  • 経時
  • 眼刺激性
  • 有用性
  • コメドジェニックテスト
  • 感作
  • クローズドパッチテスト
  • 開放塗布試験
  • ペトリ皿
  • 嗜好性
  • ビトロ
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    マーケティング(50)

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    美容クリニック・美容施設(12) その他(4)

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